効率よく学習するための「ポモドーロ・テクニック」とは?

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休みに入るといつもより時間があるから、「よし、気合入れて長時間勉強するぞ。」と意気込みがちです。しかし、実際に取り組もうとすると、目標の学習時間に到達せずに1日が終わってしまうことも多いもの。そんな時に試してみたいのが「ポモドーロ・テクニック」です。

ポモドーロ・テクニックとは?

ポモドーロ・テクニックとは、25分間学習をし、5分間休憩をするという学習サイクルのことです。イタリア出身のソフトウェア・エンジニアであるフランチェスコ・シリロさんが発明したそうです。このテクニックを使うことで、集中が続かないと思われていたお子さんも、続けて課題に取り組めるようになってきます。具体的なステップは以下のようになっています。

・ステップ1:今日やる学習を決める。
・ステップ2:タイマーを25分に設定する。
・ステップ3:タイマーが鳴るまで学習する。
・ステップ4:タイマーが鳴ったら学習をやめる。
・ステップ5:5分休憩する。
・ステップ6:4サイクルした後に長い休憩(20〜30分)を取る。

参考URL

ポモドーロ・テクニック:世界が実践する時間管理術はこうして生まれた | キャリア | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

心理学的な効果

小学校では45分、中学校・高等学校と学年が上がるにつれて授業の時間は長くなっていくので、「25分」と聞くと短く感じるかも知れません。短い時間でサイクルを回す利点は何でしょうか?

 

1つ目は、効率よく時間を使うためです。集中できる時間は限られており、無理に長時間取り組むよりも、適宜休憩をいれたほうが効率よく学習を進めることができます。

 

2つ目は、次の学習を始めやすくするためです。これは、ポモドーロテクニックでは具体的に言及されていませんが、私はこの効果も大きいのではないかと感じます。

 

例えば、買い物でポイントカードをもらった時、もう既に3個ぐらい押してあるカードを見たことはないでしょうか?あれには、心理学的な効果が隠されています。人は、0から始めることよりも、途中から始めることの方が負担なく始められるのです。

 

よって、終わっていなくても、そこで一旦休憩に入るのがこのテクニックのポイントです。「終わらなかった・・・。」ではなく「次はここから始めよう!」という気持ちになっていれば、テクニックは効果的であると言えるでしょう。

はじめは25分より短くていい

このテクニックの生みの親であるシリロさんは、はじめはもっと短い学習時間から始めていたようです。1つのサイクルでは終わらなくても、トータルで見てみれば、集中して取り組めた時間が多くなるのです。

「集中力がない。」と嘆くより、「どうやったら集中して取り組む時間を増やすことができるか。」という視点で学習を見直してみましょう。スキルを身に着ける過程として、無理のない学習時間から始めてみてください。

最後に

いかがだったでしょうか。ただやみくもに勉強時間を延ばすのではなく、いかに効率よく学習するかを考えて、学習に取り組みましょう。

 

www.takamaru.tokyo

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